ゴルフコースの価値は
デザインで決まる

ゴルフコースを評価する際に最も大事な要素は何だろうか?ロケーションという答えはもちろん間違ってはいない。
偉大な設計家たちは口を揃えて「まずロケーションありき」だと語ってきた。しかしながら優れたデザイナーの存在を忘れてはいけない。 どんなに良い土地でも、それを生かす専門家がいないことには意味をなさないのである。
日本でそれを証明して見せたのが井上誠一なのはよく知られるところだが、鶴舞カントリー倶楽部は素材である大地と匠の力が揃った傑作といえるだろう。
井上は鶴舞の地で何をしようとしたのか。それを考察するにはこのコースが誕生した時期が大きな意味を持つ。昭和46年といえばキャリアの終盤であり円熟に達していた頃である。仕事を選べる立場で造った36番目のコースだ。よく知られるように、候補地にポテンシャルがないと仕事を引き受けないのが井上の流儀だが、約70万坪の広大な台地に36ホールを造る依頼は渡りに船だったと想像される。「当倶楽部は山あり谷あり、池あり橋あり、そして美樹美木にも恵まれていて、舞台装置としては申し分のないものといえましょう」と語っていることからも素材への満足がうかがわれ、この地で集大成となるコースをものにしようとした気概を感じるのである。

アリソンから
美学を学んだ井上誠一

1930年に英国人設計家チャールズ・ヒュー・アリソンが来日し廣野や霞ヶ関、川奈ホテル富士コース、鳴尾といったレガシーを遺したが、井上の根底にあるのはそのアリソンから受けた薫陶であり、霞ヶ関で造成を担当したシェイパー・ペングレースと共に土を動かした経験である。アリソンの図面を見た井上は、それが単なる設計図ではなく、芸術作品のカンプであることを読み取ったことだろう。
コースデザインはすなわちアートでなくてはならない。そのためには素材となる土地が重要だし、モチーフやコンセプトがあって然るべきである。加えて造園の技術的な裏付けがないことには作品の普遍性が担保できない。
こうした本質的な要素を学んだことが後の華々しいキャリアにつながったのは間違いないし、遺した作品に駄作がない理由と言えるだろう。

井上 誠一

井上 誠一
INOUE SEIICHI

1908年(明治41年)東京都生まれ
1981年没。
数々の名門コースを手掛けた日本のゴルフコース設計の第一人者。

コースは舞台
プレーヤーは役者
名匠珠玉の36ホール

名匠珠玉の36ホール
東コース

海外視察を経た井上が
持てる力を結集し造り上げた舞台

左回りのアウトと右回りのインで構成される東コースは繊細さを感じる18ホールズ。4番のパー3はパインバレーの14番からインスピレーションを受けたビーチバンカーを国内で初めて採用。海外の名コースのエッセンスを取り入れつつ、借景の妙や日本の伝統美という持ち味を加えた井上の真骨頂といえるホールだ。最終18番は中央に鎮座する2本の木が印象的だが、樹木を効果的に使っているのも全ホール通しての特徴。

東コース 東コース
西コース

ゴルファーの技量を問いかけてくる
大地のトラップ

壮大さを感じる西コースはアウトが右回りでインが左回り。ペナル型のフェアウエイバンカーは少ないが、微妙な傾斜がハザードとなり2打目3打目を難しくしている。高低差が30ヤードある打ち下ろしの6番とコーナーに御神木が佇む左ドッグレッグの7番が前半のハイライト。圧巻なのが池越えとなる17番のティーショットで、このクライマックスまでゴルファーの技量を問いかけるようなホールが続く。

西コース 西コース

ホスピタリティ
追求した
やすらぎの空間

表情豊かな大地と溶け込むように建つクラブハウスはシックで伝統を感じる造り。一歩足を踏み入れるとゲームの余韻に浸り仲間とゴルフ談議ができる落ち着いた空間が広がっている。
ロッカールームは清潔で高級感があり、大容量のロッカーはゴルフバッグも入る大きさ。
アスリートゴルファーは練習施設が気になるところだが、270ヤードの広々としたドライビングレンジにアプローチ、バンカー練習場、さらにはよく整備された練習グリーンなど、腕を磨くには絶好の環境が揃っている。
そして何よりもホスピタリティに満ちたスタッフの対応が嬉しく、クラブライフをより豊かなものにしてくれるはずだ。

ホスピタリティを追求したやすらぎの空間 ホスピタリティを追求したやすらぎの空間

会員募集要項

募集会員

正会員 [個人・法人]

募集口数

100口
定員に達し次第終了

募集金額

532万円
内訳:入会金132万円(税込) 
預り保証金400万円

年会費

99,000円(税込)

鶴舞カントリー倶楽部

〒290-0515千葉県市原市田尾1293-2
TEL:0436-88-2211 FAX:0436-88-2215 
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